
店内に映し出されたプロジェクションマッピング=多治見市の「TREE by NAKED Tajimi」で
JR多治見駅北口に28日にオープンする、プロジェクションマッピングが楽しめる飲食施設「TREE by NAKED Tajimi」で開催されるデジタルアート特別展「SWEETS by NAKED」の内覧会が27日にあった。
敷地は、約1350平方メートルの市有地。市の玄関口のにぎわい創出を目的に、市が活用者を募ったところ、地元企業5社でつくる有限責任事業組合「キメラ」(多治見市)が飲食施設の運営にあたることになった。
施設は不燃シートによる膜を張った天幕のような構造で、高さ6メートル。約580平方メートルの内部には巨大な木を模したシンボルのオブジェが設けられ、壁面と天井のスクリーンに次々と変化する映像を投影する。
「食べて・遊べるスイーツアート展」をテーマにした特別展は、表参道ヒルズ(東京)でも昨年12月から今年1月まで催され、好評だった。プロジェクションマッピングによる演出で、れんが造りの洋風建築から光の粒が降り注いだり、アーチからお菓子が飛び出したりする非日常的な光景を楽しみながらスイーツが食べられる。

プロジェクションマッピングや装飾で彩られた店内ではお菓子や飲み物が販売されている=多治見市の「TREE by NAKED Tajimi」で
500平方メートルのメインフロアにポップコーンと綿菓子を販売するブースを設けるほか、フロア一角の別室に米国発祥のアイスクリーム店「BEN&JERRYS」と、フランス・パリ発祥のチョコレート店「HUGO&VICTOR」が出店。ここでしか味わえない特別メニューもあるという。プロデュースを担当した企画会社「NAKED」(東京)の村松亮太郎代表は「食とアートの融合は新しい試み。多治見がにぎわう起爆剤にしたい」と話した。
特別展は9月3日までで会期中無休。午前10時から午後8時まで(入場は午後7時30分まで)。入場のみの当日チケットは大人1300円、子ども(中学生以下)800円。アイスクリームとチョコレートの特典付きチケットもある。(問)キメラ事務局=0572(56)0160