
町家を華やかに彩るひな人形=富加町加治田の松井屋酒造場で
明治、大正、昭和時代のひな人形を集めた「おひなさま展」が、富加町加治田の松井屋酒造場で開かれている。3月11日まで。入場無料。
江戸時代から続く同酒造場に代々伝わる人形など約120点を、県重要有形民俗文化財の主屋に展示。酒向嘉彦社長(75)の曽祖母や祖母用だったという約120年前の親王飾りをはじめ、大正初期の白木造りの御殿飾り、昭和30年代の豪華な七段飾りなどが並ぶ。
近所の人が手作りしたつるしびなやえとの羽子板、打ち掛けなども飾られ、江戸のたたずまいを残す町家を彩っている。
酒向社長は「一気に春が来た。華やかな雰囲気を楽しんで」と話している。
3日午後1時半から、南米の民族楽器「アルパ」のコンサートもある。
(平井一敏)