
発売した美濃焼の貯金箱。無地の表面にさまざまな絵柄を入れられる
土岐市観光協会は5日、愛らしい顔の子ぶたをモチーフにした美濃焼の貯金箱「にこトン」を発売した。運営する同市土岐ケ丘四の観光案内施設もとてらす東美濃で販売しており、無地の表面に陶磁器用のマーカーで絵やメッセージをかくことで、世界に一つだけの貯金箱に仕上げられる。
オリジナル商品を開発しようと、もとてらす東美濃が企画。デザインや製作は、市内外で焼き物に携わる女性たちでつくる「美濃焼おかみ塾」と協力した。外国人観光客への受けも意識し、貯金箱のモチーフとして世界共通のブタをデザインに採用。机の上などに並べられる手のひらサイズで、500円玉が20枚入る大きさだという。
創作意欲も刺激する。販売するのは、施釉(せゆう)、本焼成後の陶磁器で表面は無地。そのまま使用もできるが、陶磁器に描ける別売りの「らくやきマーカー」を使って好みの絵柄にすることもできる。
もとてらす東美濃の体験コーナーでは、らくやきマーカーや描いた後に焼くためのオーブンを無料で貸し出している。佐武正基代表は「表面に書いた願い事がかなうように地元の神社で祈とうも済ませてある。友人や家族へのプレゼントにもおすすめ」と話した。貯金箱に続く第2弾として、箸置きの販売も今月中に始める。

貯金箱の表面にマーカーで絵を描く親子=いずれも土岐市土岐ケ丘4のもとてらす東美濃で
にこトンの販売価格は税込み千二百六十五円。(問)もとてらす東美濃=0572(55)1123
(脇阪憲)