
石の入れ物に入った立体作品を紹介する水野さん=池田町草深の極小美術館で
岐阜市福富の彫刻作家、水野幸道さん(71)の個展が5日、池田町草深の極小美術館で始まった。石や木を一つ一つ手作業で削った立体作品を見ることができる。4月9日まで。
水野さんは、岐阜大教育学部在学中から彫刻作品を作り始め、創作歴は50年以上。「残されたものから」をテーマに、県内外で個展を開く。
今回の個展では、石や木の入れ物10点を並べ、ガラスの廃材を溶かし瓶の形に仕上げた立体物などを中に敷き詰めた。通常は入れ物のふたを閉めて展示しているが、今回は来場者が触れられるようにした。水野さんは「中に何が入っているかを自由に想像したり、開けて中身を確かめたりして楽しんでほしい」と話す。
3階展示室では、同じく県出身の彫刻家で、県芸術文化会議会長を務める土屋明之さんの個展を同時開催している。木材を組み合わせた大型作品「蜜蝋(みつろう)の家」を展示している。
入館は事前予約制。(問)極小美術館=090(5853)3766
(柳田瑞季)