
竹炭のバニラジェラートを開発した前畑さん(左)と小森さん
岐阜市竜田町の「カフェチイタ」が、体に優しく、乳製品アレルギーがある人でも食べられるジェラートを提供している。その存在を広める“広告塔”になればと、見た目が真っ黒でインパクトのある竹炭バニラジェラートを開発した。店長の前畑多希さん(44)は「アレルギーのある人もスイーツを楽しんで」と勧める。
チイタのジェラートは、牛乳の代わりに豆乳を使用。砂糖も使っておらず、代わりに甘酒やメープルシロップで甘みを出す。バニラやしそなどさまざまな味を開発し、昨夏から販売を始めた。
チイタは2017年、前畑さんが体に優しい食事を出す場所にしようと開店した。姉の小森有希さん(46)と、豆やゴマ、ワカメ、野菜など体にいいとされる食材の頭文字を集めた「まごわやさしい」にこだわった定食やスパイスカレーを提供している。

想像以上に真っ黒な見た目だが、バニラ味がする竹炭ジェラート=いずれも岐阜市竜田町で
ジェラートは、乳製品アレルギーの前畑さんの長男(13)のために開発した。ジェラートには卵も使っていない。アレルギーがある人でも食べられるジェラートはまだ認知度が低く、宣伝効果も狙って開発したのが「竹炭」だった。
竹炭ジェラートは、見た目のインパクトと腸内デトックスなどの健康効果に着目して開発した。竹炭パウダーを混ぜているが、竹炭自体に味はないので、癖なく食べられる。7月から販売を開始した。
前畑さんは「ここに来れば、みんなと同じスイーツがおいしく食べられることを知ってほしい。健康志向の方にも食べてほしい」と話す。
ジェラートはシングル450円(税別)。営業は午前11時~午後5時。水、日曜定休。
(長屋文太)