
黄金の信長像が立つ駅前広場で幻想的に照らされた岐阜和傘=岐阜市のJR岐阜駅前で
岐阜市のJR岐阜駅周辺をライトアップする「駅とまちを光でつなぐ杜(もり)のイルミネーション」が今年も開かれている。秋から冬にかけての新たな風物詩として定着しつつあるイベントは、5年目を迎えた今回はさらにパワーアップ。対象エリアが拡大され、過去最大となる約14万球の発光ダイオード(LED)が市街地を幻想的に彩る。来年2月25日まで。
ライトアップは2019年にスタート。黄金の信長像が鎮座する岐阜駅北口駅前広場の完成から10周年の節目に、駅周辺の活性化につなげようと市や商工会議所などでつくる実行委員会が企画した。当初はLEDの数は約2万球だったが、回数を重ねるごとに増えて今年は昨年より4万球多い約14万球に。見応えは年々、増している。
目玉は、国の伝統的工芸品に指定されている「岐阜和傘」を使った演出。信長像の真下に高さ約4メートル、幅約8メートルの展示台を設け、19本の岐阜和傘をピラミッド状に並べる。脇を固めるのぼり旗や岐阜提灯(ちょうちん)とともにライトに照らされると、和傘の模様や骨組みが浮かび上がる。今回から新たに金公園も会場に加わり、芝生広場の木々がオーロラをイメージした青や紫色などに染まる。

オーロラをイメージしたカラフルな色に染まる金公園の木々=岐阜市金町で
17日には駅前広場と金公園それぞれで点灯式があり、多くの市民が写真撮影を楽しんでいた。
点灯は日没から午後10時まで。岐阜和傘などの伝統工芸品のライトアップは金、土曜日を中心に実施し、スケジュールは市のホームページで公開している。
(中川耕平)