
迫力ある甲冑がずらりと並ぶ展示会場=関市本町の「せき・まちかど工房ギャラリー」で
オリジナルの甲冑(かっちゅう)を自作する「関市甲冑製作同好会」の展示会が22日、関市本町の「せき・まちかど工房ギャラリー」で始まった。現会員やOBが作った迫力ある甲冑やかぶと計12点が並んでいる。27日まで。入場無料。
同会は2013年に結成された。関市を中心に活動する甲冑師の三浦一郎さん(70)を講師に招き、同市内の工房で作っている。1畳ほどの大きさの鉄板の裁断から着色、組み立てまで行い、1領の甲冑を完成させるのに2年ほどかかるという。
今回は、胴の表面がおけの側面に似た「桶側二枚胴具足」と呼ばれる甲冑を主に展示。かぶとの前方に付けられる飾りの「前立て」は、三日月や製作者の家紋などで自由に表現されている。
会長の酒井雅敏さん(73)は「甲冑はロマン。格好良さだけでなく、時代で変わる甲冑の面白さも広めていきたい」と話した。
(渡辺雄紀)