
昨年の参観日の様子。工業用の機械刃物を作る「エドランド工業」で、プレスに使う金型の説明をする従業員(左)=関市下有知で
ものづくりを行っている関市内の優良な企業の仕事の現場を間近で見られる「関の工場参観日」が23~26日に開かれる。期間中は市内の31事業所で仕事場の見学や、多彩なワークショップなどが楽しめる。
子どもや若者に市内製造業のレベルの高さを見てもらい、将来の仕事の選択肢につなげてほしいと、市が開催して4年目。ガイドブックには刃物や食品製造、金属加工業など多種多様な企業が並ぶ。今年は日本刀をつくる「25代藤原兼房日本刀鍛錬場」など4事業所が新たに参加した。鉄を加工してキーホルダーを作ったり、イニシャルを刻印したオリジナルナイフを作ったりと、各企業の強みを生かしたワークショップも用意されている。
働く人にも注目してもらおうと、ものづくりの最前線で活躍している職人を「スター候補」として、見学者に投票してもらうイベントもある。各事業所が推薦するスター候補が配るカードを3枚集めると投票用紙1枚がもらえ、働く姿がかっこいいと思った候補に票を入れる。投票参加者には缶バッジや景品の特典がある。
関牛乳社長で実行委員長の吉田宰志さんは「普段入ることができない工場の中を見て、職人の話を聞いて、職場の空気を感じて、本当の製品の価値を見つけてくれたら」と期待する。
期間中は市文化会館がインフォメーション会場になり、事業所を回るツアーバス2台が発着する。バスは予約不要で、各日午前9時と午後1時に市文化会館を出発。見学やワークショップには事前予約が必要なものもあり市商工課か公式サイトを通じて申し込む。一部のワークショップは材料費がかかる。
(問)市商工課=0575(23)6753、公式HP=http://kojosankanbi.jp/
(本間貴子)