
見頃を迎えた雲上の桜=池田町池野で
池田町池野の護法山毘沙門院境内にある樹齢約500年の「雲上の桜」が、ほぼ満開を迎えている。地元住民によると、開花が例年より1週間ほど早く、見頃は今月末まで続きそうだ。
樹高10メートル、幅15メートルのしだれ桜で、花をつけた枝が入道雲のように見えることから名付けられた。1996年に町の天然記念物に指定された。ここ数年は樹勢の衰えが見られたが、地元住民らが枯れた樹木の一部を切り取るなどの保存活動を続けている。
25日は、保存会と愛好会が境内で祭りを開催。訪れた地元住民ら約60人が、桜の景色を楽しみながら尺八や紙芝居などを楽しんだ。近くに住む女性(71)は「毎年元気をもらっている。今後も長生きしてほしい」と願った。
(広田和也)