
楠木正成が描かれた掛け軸=瑞浪市明世町のミュージアム中仙道で
瑞浪市明世町のミュージアム中仙道で、日本史に名を刻む武将たちの姿を描いた作品の特別展が開かれている。7月31日まで。
徳川幕府の御用絵師として江戸狩野派の繁栄の礎を固めた狩野探幽の作品を含む約20点の所蔵品を展示した。討ち死にを覚悟して戦地に赴く楠木正成が嫡子正行に一族の行く末を託して決別を告げる「桜井の別れ」など、軍記物の逸話から題材を得た作品が多い。
戦国時代に美濃国の守護を務めた土岐頼芸が描いたびょうぶ「鷹(たか)の図」のほか、土岐家の家紋「桔梗(ききょう)」が入った陣がさなどの武具も並ぶ。
小栗幸江館長は「描かれている人物や伝承を通して、大河ドラマや時代小説などにも興味を持ち、歴史を知るきっかけになれば」と話す。入場料は300円。月曜休館。(問)同館=0572(68)0505
(真子弘之助)