
約25種類のサンドイッチが並ぶ店内のショーケース
関ケ原町関ケ原に、黒いサンドイッチ専門店「関ケ原サンド」が3月にオープンした。戦国時代に活躍した武将らの名前が付いた黒いサンドイッチは、地元の人たちや歴史ファンの注目を集めている。 (成田はな)
出店したのは、飲食店経営「STフーズプロジェクト」(関市)。滋賀県彦根市にも「戦国サンド」という店舗を構えているが、関ケ原サンドとしての出店は初めて。STフーズプロジェクトの高田伸介代表取締役(41)が「岐阜関ケ原古戦場記念館が開館し、観光客が増えてきた。歴史ある関ケ原町を盛り上げていきたい」とオープンに向けて、昨年12月ごろから計画を進めてきた。
落ち着いた雰囲気のイートインスペースがある店内には、ショーケースに黒い食パンに具材がたっぷりと挟まれたサンドイッチがずらりと並ぶ。黒さの秘密は食用に使われる竹炭。パン生地に竹炭の粉末を練り込み独特の色合いに仕上げている。ほんのりとした甘みがあるのが特長だ。

クリームとフルーツが詰まった竹炭粉末入りのサンドイッチ=いずれも関ケ原町関ケ原の「関ケ原サンド」で
約25種類ある商品には、それぞれ戦国時代に活躍した武将の名前が付けられている。チョコクリームを挟んだサンドイッチは、フルーツ具材ごとに戦国武将浅井長政の三姉妹にちなんだ「お江」(いちご、540円)、「お初」(バナナ、480円)、「茶々」(フルーツミックス、580円)のほか、「人気商品になるように」と牛カルビや野菜を挟んだサンドイッチは「家康」(580円)と名付けた。
挑戦はまだ始まったばかり。高田代表は「コロナ禍でもテークアウト専門店は需要があるはず。これからは季節ごとに新メニューも考えていきたい」と意気込んでいる。(問)関ケ原サンド=0584(47)5999