
行真ねぎを使ったクロックムッシュ=飛騨市古川町下気多の喫茶あんで
飛騨市で古くから栽培されている農産物などを市が認定した「市伝承作物」を使った限定メニューなどを味わえる催しが、同市内の飲食店など13店で、今月末まで開かれている。
市伝承作物は、これまでに14品目が認定されている。今回は、神岡町山之村地区の白インゲンの一種「白たまご」のスープや、「あぶらえ」(エゴマ)を使ったそば、ワッフルといったメニューが登場している。
参加店舗の一つ、同市古川町下気多の「喫茶あん」では、パンにベーコンなどを挟み、ホワイトソースとチーズをかけて焼き上げる「クロックムッシュ」に「行真ねぎ」を組み合わせた料理を、15~18日の期間限定で提供している。
同店の大久保朋美店長は「加熱するととろっとして甘い行真ねぎの特徴を生かそうと思った。『後世に伝えていきたい』という栽培者の思いを聞いて、30代の女性が作りたくなるクロックムッシュにした。ネギが嫌いな子どもでも、食べられると思う」と笑みをこぼした。
店舗などの情報は、市のホームページなどで発信している。 (吉本章紀)