
円空フェスティバルの斬新なデザインのポスター=関市文化会館で
江戸時代初期の行脚僧・円空が作った仏像やその魅力を味わえるイベントが、24日から11月20日まで、関市内の2カ所で開かれる。同市が「円空フェスティバル」と銘打ち、さまざまな催しを企画している。
昨年8月に関市洞戸高賀の円空記念館であった「円空シンポジウム」で、その魅力を再発見しようという機運が高まり、今回が初開催。期間中は同館で、高賀神社に残された円空作の和歌(約1600首)の一部を展示。11月5~20日は原本も公開する。
さらに円空彫りの体験会が9月24日、10月16日、11月13日に同館で開かれる予定。10月15日には「円空と共に登る信仰の道」と題し、高賀山の中腹までを往復する登山会も開く。
円空が入定したとされる同市池尻にある円空館では期間中、写真家の故後藤英夫さんによる円空仏の写真展を開催。9月24日と10月22日には、市文化財保護センター職員による円空に関する解説会が開かれる。
イベント案内のポスターは、若い人の注目を集めよう青と黄色の背景で斬新なデザインに。市文化課の担当者は「円空を通して地域の魅力を間近に感じてもらいたい」と話している。
(大野雄一郎)