
屋台を組み立てる生徒ら=岐阜市のぎふ清流文化プラザで
高山市の高山工業高校など、飛騨地区の高校生が15年前に共同製作したからくり屋台「匠龍台(しょうりゅうたい)・射手童子(いてどうじ)」が10月1日まで、岐阜市のぎふ清流文化プラザで展示されている。普段は高山市内のホテルに展示されているが、同プラザの開館1周年を記念し、移された。
屋台は高さ約6メートル。金箔(きんぱく)や彫刻が施され、弓を持ったからくり人形「射手童子」も置かれている。
2001年、岐阜市であった「全国産業教育フェア」の展示用として、当時の生徒が製作。高山祭の屋台をイメージし、1年半かけて作ったという。全国の工業高校の生徒たちが、研究成果を発表する当時のコンクールで、最優秀賞に相当する文部科学大臣奨励賞を獲得した。
ひだホテルプラザのロビーで展示されていた屋台を一旦、分解。今月11日、高山工業高建築インテリア科の現役の生徒19人が、ぎふ清流文化プラザで組み立て作業をした。
3年の女子生徒(17)は「初めて屋台の組み立てを経験したが、構造が分かって勉強になった」と話していた。
(北村希)