
本番に向けて練習に励む子どもら=各務原市那加雲雀町の那加福祉センターで
各務原市を拠点に活動する「岐阜各務原児童合唱団」が23日、恒例の定期演奏会を同市民会館で開く。幼児から高校生の団員約80人が、ミュージカル「メリー・ポピンズ」を披露する。
ミュージカルは、家政婦に応募しようと空から飛んできたメリー・ポピンズが、銀行家の父や子どもたちとふれあう物語。メリー・ポピンズが不思議なできごとを次々に起こすことで、家族のつながりを再生させていく様子を描く。
代表で元中学教諭の長尾正さん(85)が、家族関係が希薄な時代に、物語を通じて学んでほしいとこの演目を選んだ。歌は、1964年に公開された同名のミュージカル映画で使われている作品を編曲。衣装は、団員たちが手作りしたり持ち寄ったりして用意した。
団員たちは、長尾さんによる指導のもと、半年前から週2回、練習を重ねてきた。17日は同市那加雲雀町の那加福祉センターで、実際に衣装をまとって歌と演技を確認し合った。父親役で済美高2年の坂井さん(17)は「動き方や声の出し方を男らしくするのに苦労した。本番では家族の温かみを感じてもらえたら」と意気込んでいる。
演奏会ではこのほか、わらべうたのメドレーなど7曲を披露する。開演は午後5時。入場料1000円。(問)岐阜各務原児童合唱団の長尾さん=058(383)1075
(宮崎正嗣)