
美濃加茂市特産のナシを使い、3種類の和菓子を作った長尾さん=同市のみのかも金蝶堂で
美濃加茂市太田町の和菓子店「みのかも金蝶堂(きんちょうどう)」が、同市山之上町で栽培が盛んなナシを使った三種類の和菓子を作り、期間限定で販売している。 (渡辺大地)
これまでも堂上蜂屋柿やローゼル、米粉など市の産品を使った和菓子を開発してきたが、水分が多いナシは和菓子になじまないとして手付かずだった。
昨年9月、同店の関係者が市の特産であるナシの使用を提案したのを機に、専務の長尾竜之介さん(31)が開発に着手。試行錯誤した結果、「企業秘密」という製法にたどり着き、3種類を完成させた。
商品は見た目がナシそっくりで、シロップ漬けしたナシと白あんをういろうの生地で包んだ「郷(さと)の果」(税込み320円)と、生のナシをぜいたくに使用した「山之上町の梨大福」(350円)、くず粉を使った和風アイスに角切りとすり下ろしのナシを混ぜた「くず坊 山之上の梨味」(280円)。
販売は8月に始めた。ナシは関係者に紹介してもらったマル幸農園(山之上町)から、時期に合わせた品種を仕入れている。
販売期間は今月末ごろまで。大福のみ平日の販売は不定期。長尾さんは「ナシの和菓子も工夫次第でなんとかなった。風味や食感を楽しんで」とPRしている。水曜と最終木曜は休み。
(問)みのかも金蝶堂=0574(25)2293